2005年の傑作 ―この劇団のこの芝居は個人的に合格― | おはしょり稽古

2005年の傑作 ―この劇団のこの芝居は個人的に合格―

2006年も始まって久しいですが、 

とりあえず2005年をシメておかないと示しがつきませんやね。


ブログはどんどん更新されていくから古い作品は後ろにいっちゃうけど、

こうやって振り返ることで

今年新作公演や再演をやる沢山の劇団が少しでも助かればいいなと思います。


というわけで、選びましょう

「2005年 個人的に合格だった作品」。


まず、Wonderlandの年末企画「振り返る わたしの2005」 に挙げたのは、


Uフィールド「森の奥へ~カフカ『審判』より~」

Afro13「Death Of a Samurai」

・ひょっとこ乱舞「旅がはてしない」(順不同、リンク先は観劇当時のレビュー)


の3本。


(「旅がはてしない」だけレビューが無い。

 ショック。

 書いた記憶だけ残ってる。更新に失敗したのね)


2005年は個人的に当たり外れの激しい年だったけど、

UフィールドとAfro13だけは

何が何でも三傑から外せなかった。

この二つの次回公演は絶対見に行く。ずええったい見に行く。


最後の一本は迷った。

「旅がはてしない」が素晴らしい公演だったことには変わりないけど、

Wonderlandに原稿を送った後で思い出したのが

「地球の片隅で~ライフ・レント編~」


「旅がはてしない」は

絶望を抱きながらも変化を信じて笑ってみせるっていう、

とっても青臭いけど元気の出る結末。


「地球の片隅で」は

笑いながらも嫌な確信がだんだん大きくなっていくっていう、

そして確信しているのに怖くて直視できない結末。


思いきりポップで鮮やかな虚構の世界を描いた「旅がはてしない」と

青年団系列のリアルさに笑いを盛り込んだ「地球の片隅で」。


書いている途中に思い出していたら、

Wonderlandの北嶋さんには「選べません」って連絡していたかもしれない。

優劣を比較できない典型的な例だと思う。

深く考えないほうがいいこともあるんですね。


他に傑作と冠したいのは、

鳳劇団「昭和元禄桃尻姉妹」 、SOMA組「SOMA THE BEST」、

「いいもの観させてもらいました」と満足して出たのが

劇団犯罪友の会「手の紙」bird´s-eye-view「untitled」 、机上風景「グランデリニア」、

KANIKAMAのパフォーマンス

「海神別荘」

手堅くまとまっている印象を受けたのは乞局の「雄日葵」


凶器攻撃だろ、と思ったのは

ゴキブリコンビナート やとくお組。

これも芝居の傾向は全然違うので、

一緒くたにするのは本当は失礼なのかもしれない。どっちに対してかは分からないけど。


ヒンドゥー五千回の「ハメツノニワ」

あまりの静かな雰囲気に途中で眠ってしまったけど、

これみよがしに神経質な感じをアピールしていなくてよかった。意欲作。


疲れたのでいいかげんリンクを張るのはやめにするけど、

「ニセS高原から」は

ポツドール編と三条会編が好きだった。

このとき見逃した五反田団を見るのは今年の課題。


自分で見たものすら網羅できていなくて申し訳ないんだけど、

だいたいこんなところです。

期待して読んでたけど触れられていなかった、ってがっかりした劇団関係者の皆さん、

触れなかった理由は


・筆者のスタミナが切れるタイミングが悪かった

(ちょっと今回は縁がなかった)


・あんた方んとこの作品に再度悪口を言う前に根負けした

(むしろ触れられなくて幸運だった)


のどちらかです。


どちらにしてもラッキー!ってことで、


無理やり昨年をシメておきましょう。